鳥は羽撃き已め
夜に鎮んで逝く
月の満ち足るは
唯そっと眺むる
草は眠りに就き
夜に包まれ逝く
月の欠け垂るは
只そっと佇む
此の世流れ逝きて
何処を辿り往くか
流れ着きたる場所
幸か不幸か
川は流れ往きて
立ち止まる事無く
月の明かりも無く
唯そっと立ち去る
海に流れ着きて
そして交ざり合う
月に照らされて
只そっと生まれる
夜烏は何処往く
宛も無く呻吟ふ
薄何故に垂れて
誰に乞い願う
此の世のものは何処へゆくか
当て所無くゆくのか
そして辿り着くは
幸か不幸か
闇夜に怯えるか
夜の静けさ無く
月夜に狂うのか
唯何も解らず
生まれて
死に往く
大いなる時の中
生きるか
死ぬのか
そして何を求め人は彷徨うか
本歌
松本俊明
「月の庭~5 ans deja~」