坂のある町†


向こうの岸は彼の岸辺
独り或る日思った
彼処へ往く事が出来るならば屹度
静かに此方を見れる

此処はもう儘ならないと
誰かの叫びを聞いた
皆が何時か人では無くなってしまうと
何故だかそんな気がした

ビードロ細工の人等は
壊れ易いと解らない儘
言いたいなら言えば良いと思って
今日の行いが先の悲しみを運んで
遣り直す事さえ 出来ないのに足掻き繰り返す

此方の岸は生く岸辺
皆は渡り始めた

此方の岸を歩く人
彼方の岸も見えない
皆が此の岸を離れてく其の日迄
人等の雨は降ってる

必ず迎えが来るから
皆はそんな事も
忘れてしまって


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